Wednesday, January 28, 2009

Vol. 2 - No. 12

 

              あれから1年



カナダはバンクーバーからお届けする、このメルマガも、12号目。つまり、
引越からそろそろ1年が経つという訳。

フト、立ち止まって振り返ってみると、実の濃い1年だったなぁ、と思う。
アメリカにいた9年間が種まきシーズンだったとしたら、去年のバンクー
バーの1年は、それがやっと実になった1年になった気がする。

アメリカに到着して1年後に知り合った相方と、カナダへの引越を機に結婚
し、そしてオーストラリア時代、うんうん、もっともっと前から温めていた
「文化関係なく出来る事を職にしたい」という夢を形にする為に、やって来た
色々な経験がグラフィックデザイナーとして、やっとずっしり根付いた気も
する。ま、アメリカ時代はワーキングビザとかビザの制約何やらでチャンス
からチャンスに飛ぶって言う事が侭ならんかったって言うのがネックだった
だけなんですけどね(笑)。

カナダでは、思いのほか永住権がすんなり降りたのと、最初からアメリカ
時代にお世話になったエージェントのおかげで仕事がすんなりあったって
言うのと、ラッキーが重なったのもあったかな。

さて、1年間、このバンクーバーという土地に暮らしてみて、感じた事。
それは、こんな感じ。

1. 辛抱強くてノンビリさん
ま、これは人それぞれかもしれないけれど、結構、カナダの人って辛抱
強い。例えば、アメリカの物価と比べると、カナダの物価って一般的に
お高めな訳で、で、それに対して、文句がほとんど出ないの。

諦めてるっちゅうか、なんちゅうか。「そんな事で文句言っても仕方が
無いじゃん」って感じかな。ま、反対に、カストマーサービスに文句を
言っても、カストマーサービスの対応も「いやぁ、そんな事言われても
ねぇ~」って感じで、こっちが喧嘩をしかけても買ってくれないっって
言うのもあって、何とな~く、諦めさせられるって言うか。

これは東海岸から戻って来たから、そう感じるのかもしれないけれど、
「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス」的な考え方は、まず上手く
行かないって言うかな。どちらかと言うと「鳴かぬなら、鳴くまで待とう
ホトトギス」って感じ?でも、その待っているうちに、待っている事すら
忘れてしまう人も多い気がする。ま、これは、なかなか良いようで、
悪い事も多し。アメリカにいた頃は二言目には「裁判にするぞ」って言う
態度が出て来るところ、こっちは、強硬に出てもかなり暖簾に腕押し状態。

2. 外国人に寛大。
アメリカって、外国人が多いのだけど、結構、同じ国民同士で固まる傾向
が強い様な気がする。例えば、英語の得意じゃない日本人のコがアルバイ
トしようと思ったら(ま、これがそもそも簡単には出来ないけれど)
やっぱり日本食屋とか日本絡みのお店で働く事が多いでしょ?それは私が
オーストラリアの住んでいる頃もそうだったんだけど、ここ、バンクーバー
は違うの。至る所に日本人がいる。ジューイッシュ系のベーグル屋、ピザ屋、
スポーツ店、中華系のサンドイッチ屋、コーヒーショップなどなど。基本的に、
日本の人って「お客様は神様です」的な感覚があるから、サービス業には
適するんだと思う。ただ、アメリカなどでは英語がつたないって事で雇われ
ないケースが多い中、こっちは英語がつたなかろうが何だろうが雇うし、
またお客さんも、そんな英語がおぼつかない彼らとコミュニケーションを
図ろうと、努力をする。

これって、ホントにバンクーバーの良いところだと思う。アメリカの私の
住んだ街々は、「あ、この子の英語分からないんだけど、誰かなんとか
してよ」とかアカラサマに溜め息をついて肩をすくめる人が結構いる中、
バンクーバーでは、少なくても、そう言う光景を目にする事は、この
12ヶ月間無かった。

職場の同僚に、上の様な感想を述べた時に、彼女から返って来た言葉は、
「だって、彼らは、私たちの母国語を話そうと努力してるのに、それに
対して、何を言おうとしてるか分かってあげられなかったら、こっちの
方が恥ずかしい」というもの。だからかなぁ、いつでも、しっかりと目
を見てコミュニケーションを取ろうとする人が多い気がする。

3. 外国人医師が多い。
これは、変な話なんだけど、シアトルにいる時に、私のカイロプラクター
は、みんなカナダ人だったのね。ところが、カナダに来てからかかった
お医者さんってみんなアメリカ人。これって面白いなぁって思って。

医療従事者の給料って、やっぱりアメリカの方がカナダより格段に良い
らしくって(少なくても数年前までは)、そしてその上、ビザが降り
やすかったりするので、カナダ人の医療従事者にとるとアメリカって
働きやすいらしい。

だから、カナダ人の医療従事者が少ないらしい。カナダの医療ライセン
スって言うのは、システムがややこしいらしくって、アメリカやイギリ
ス他、海外での経験はあまり認められず、開業が認められるには、かなり
長い期間と猥雑な手続きを経ないと無理らしい。なので、確固とした理由
を持った移民の医療従事者が多いのかも。ちなみに、昨今、アメリカで
経験を積んだカナダ人医師達が、カナダへ戻りたいのだけれど、上記の
理由でなかなか戻れないって言うのも、問題になりつつあるらしい。

*****

さてさて、上の様にいくつか挙げてみましたが、人間って、どこに行って
も、それはそれでうまく対応して行けるんだなぁって思う今日この頃。
オーストラリアからアメリカへ移った時も、アメリカからカナダに移った
時も、やはり違う国な訳で、それぞれに良いところも悪いところもある訳で。
だからこそ、不平不満も口にしてしまう訳で。

どんよりとした天気の続く、この季節は、サンタモニカが懐かしいし、
ナイトシーンを考えるとマンハッタンが懐かしい。コンビニ事情を考える
と、日本がホントに懐かしいし、アデレードのジリジリ暑い夏とあの荒野
具合が雨の日には懐かしい。

でも、雪を頂いた山を見る度に、心が安らぐバンクーバー。スキー場まで
1時間なんて言う贅沢な立地条件もバンクーバーならでは。

人間、隣の芝は青く見えるという通り、無い物ねだりなんだよね~。

*****

[番外編]

グニュグニュ、ポコポコ、グォーン。

これは今の私の状態。

実は、ワタクシ、臨月の妊婦。

高齢な事も、その他にもチョコッとリスキーな要素が加わって、今年に
入ってからは仕事もせずに冬眠中の熊さんの如くノンビリしている今日
この頃。ドクターストップがかかっての休職なので、政府からも援助が
出るし、やっぱりカナダって素敵って思っているところ。

もはや、妊娠する事は無いだろうな、と不妊クリニックに顔を出そうか
と思っていたところに産まれて初めて妊娠をした2年前の秋。そして去年
の元旦に、敢無く流産。でも、そのエンジェルがキューピットになり、
重い腰を上げて、結婚。

そして、半年後に、妊娠。色んな心配事に悩まされて、でも、そんな私の
心配をよそにズンズンと元気に育って行ってくれた小ちゃい人。既にいつ
産まれて来ても良いくらいになってくれて、で、グニュグニュ、ボコボコ
と活動中。

なにせ、この年になるまで(2週間前に41才になりました!)子供を産ん
だ事も無ければ、育てた事も無くって、得意な事と言えば、コンピューター系。
アスレチック系。相方も、また同じ。

なので、しばらくは、母業に専念して、産まれてくる小ちゃい人に母として
特訓してもらおうと、出た邦からも半年程産休を頂く事にいたしました。
まだまだ産まれて来るまでは色々なリスクもあるし、産まれて来てからも、
更なるリスク、心配事はあると思いますが、その全てをどっしりと受け止める
事が出来る様、『柔』な態度で臨もうと思っています。

元気な肝っ玉母さんになって戻って来れたら本望です。

ではでは、See you soon!!

Cheers!!

mika@バンクーバー

No comments:

Post a Comment

コメント、質問などはこちらからどうぞ。