マルチリンガルの勧め
お久しぶりです。久しく書いてなかった間に、カルガリーはすっかりと夏模様。といっても、4月下旬に夏模様になってウキウキしてたら、5月上旬にはドカンと雪に降られ、すっかりと体も訳が分からない状態になってたんですけどね。
さて、この間、毎週金曜日に新聞と一緒に配達される雑誌に興味深い記事が載ってました。それは「マルチリンガルの勧め」というもの。
カナダはご存知の人も多いと思いますが、移民の多い国。そして公用語も英語とフランス語のふたつあることから、英語以外の言葉も話す人が多い国。その雑誌記事に誰か有名な人が言った言葉の引用がサブタイトルのように使用されていたのだけれど、それが結構おもしろい。
『どこかで胸を張って、「私は英語しか話さない」と言う人を見かけたら、それは「アメリカ人」だと思え。』
言い得て妙だなと思わずうなずいた。確かに私の周りでも英語しか話せない人はいても、でも、それを当たり前だと思い、話せない人を見下すような態度を取る人はアメリカ人かも(笑)。
もちろん、今のグローバルなご時世、そんな人はあんまりいないけれど、でも、田舎の方に行けば、絶対にそういう人に会えると思う(これって差別的発言よね。ゴメン、ゴメン。)
で、話を元に戻すけれど、その記事は、『子供が胎児のうちに数カ国語で話しかけると生まれてからマルチリンガルになる可能性が高くなる』というバンクーバーで実際に行われたリサーチの結果から始まってた。
それを見て、「アイタタタ」と思った私。
うちの息子がお腹の中にいる間、多分、日本語で話したのって、数える程だ。妊娠後期になるまで日本にいる家族にも言わへんかったし、職場も家での会話も全部英語。あ~、もっと日本語の環境にいるべきやったかも。
ま、それでも記事を読み進めた。
『胎児のうちに話しかけてなかった人でも、子供が赤ちゃんのうちに話しかければ、効果は上がる』
あ~良かった~。
生まれてからは、がんばって日本語で話し続けている。でもねぇ、私の日本語、かなり復習が必要。記事の中でも取り上げられていたけれど、英語圏で英語で生活していることにより母国語が疎かになっている親御さんて多くて、そういう人は学校に通ったりして母国語を勉強し直している人もいるらしい。
で、英語と日本語のチャンポンで子供に話しかけると、子供が自然に楽な方を選んで両方を話してくれなくなることも多いから、『この言葉で話しかける』って決めたら、それを貫くことが大切らしい。
実際に、友人の息子も、友人が日本語で話しかけても英語でしか答えなくなってる。彼女曰く「息子の前で、自然に両方混ぜて使ってたら、日本語話してくれなくなったのよね」と。で、最近は、友人も息子に英語で話していることの方が多くなった。
一人じゃなくて、そういう人、良くいるんだなぁ。うちもそうだけれど、旦那が日本語を話さないし解さないから、どうしても旦那との会話は英語になり、そしてついつい子供にも英語を混ぜて使ってしまう、というのが典型的。また、少数派だけど、旦那さん(もしくは奥さん)が日本語を解さない場合、子供に日本語で話しかけるのを嫌がる場合もあるらしい。
で、記事にも書いてあったけれど、やっぱり理想的なのは、親同士が英語で話しても、親が子供に使う言語は、混ぜないこと。私の場合は旦那には英語で、息子には日本語。うちは多分、2カ国どまりだけれど、カナダでは、片親が日本語、もう片方の親がフランス語、そして外では英語、と言うように、親一人につき1言語、そして外ではまた別の言語、という家庭も多いんだって。
その記事『マルチリンガルの勧め』が力説していたのは、2つ以上の言葉に早くから触れていると、脳の働きが1言語しか話さない子供に比べて活発らしい。ここカルガリーでは、マルチリンガルに対する憧れが、特に強いらしい。
もちろん両親ともに英語しか話さない家庭も多くあるカナダ。そういう家庭でも、今のカナダには英語を話す人向けに、フランス語で教育を行う学校やスペイン語で行う学校、そして中国語で行う公立校がある。こういった学校は学校とのコミュニケーションは英語を使って行われるので親たちも実際にフランス語、スペイン語そして中国語などを理解しなくても大丈夫。
実際、私のバンクーバーの友達は、二人の子供をフランス語の学校に送っている。
でも、実は彼女が子供たちをフランス語の学校に通わせているのは、『バイリンガルにさせたい』と言うのが第一ではなかったのだけれど。彼女の住んでいる地区は中国系の移民の人が多く、実は普通の公立校は英語を話せない子供たちが多く、授業の進度が遅いため、公立校に子供を行かせたくないと言う人も多いのだ。私立に入れるにはお金がないけれど、英語が話せないと入れないフランス語の公立校であれば、授業の遅れも無い、ということから、彼女はフランス語の公立校を選んだ。
うちは日本語と英語の2カ国語教育になると思うけれど、それでもナカナカ頭が痛い。私がもしもフルタイムで仕事に復帰するとなると、どうしても息子を日中預けることになる。そうなると、どうしても英語に触れる時間が長くなり日本語が疎かになってしまうと言うこと。
で、『マルチリンガルの勧め』の記事でも『小さいうちにマルチリンガル教育に成功したと思っても、大きくなってからあまり使わない方の言語が話せなくなるケースも多く、それを維持するには起きている時間の3分の1は、そのあまり使わない方の言語に触れるべき』と記されている。
それって、学校に行きだしたら、朝学校へ行く前と、家へ帰って寝るまでの間、日本語浸けにしないと駄目ってことやんねぇ?で、学校の宿題とか増えてきたら、家で見るテレビは日本語のものだけ、とかにするってこと?
なんか無理があるよね?今でも、公園で遊んでて、ほかの子供がいて、うちの息子と一緒に遊んだりする場面で「何語話すべき?」って思うことが多々あり。ほかの子供には英語で、息子には日本語。でも子供たちみんなに話しかけるとなると英語やん?
そうやって考えると難しい。疲れてるときだと頭がこんがらがってしまうこと間違いなし。中高で日本語が選択できる学校が近くにあると良いんだけどな。ま、バイリンガル教育、出来るところまでやってみるなり。
それでは、今回はこの辺で~。