Wednesday, July 21, 2010

Vol. 3 - No. 9

## 短い夏の風物詩 ##



カルガリーの夏は、短い。

噂に依ると、1ヶ月。『7月限定』らしい。

ただねぇ、この1ヶ月って言っても、月曜にはピンポン球みたいな彪が降ったし、友達なんて暖房つけて寝た言ってたし、かと思えば、3月のまっただ中に夏みたいに暑い日があったりするし、一概にも1ヶ月って言い切れんところがミソ。

やっぱりロッキーのお膝元やし、山の天気は変わりやすいってことで、ほぼ毎日の様に雷がゴロゴロ~、稲妻ピカピカ~、そしておまけで虹がニョッキリ~と出てくる。雷好きの私としては良い感じ。

さて、そんな短い夏の間にカルガリアンが最も愛しているイベントが『カルガリー・スタンピード』。

『スタンピード? 何じゃそれ?』

と思われる方も多くいらっしゃるかと思われます。デジタル大辞泉によるとスタンピードとは、『大挙して逃げ出したり押し寄せたりする、群衆などの突発的な行動。パニック状態。』

『え、何なに?』

と余計ワケ分からんくなった人も多い筈。

カルガリーは、知る人ぞ知る、北のテキサスと言われており、ウシさんで有名な街。カルガリースタンピードとは、毎年7月に10日間行われるカウボーイさん達のお祭り。あんまり見るものの無い(ごめん、カルガリー)カルガリアンは、ここぞとばかりに大はしゃぎ。会社なんてあってないようなもの。この期間中だけは、オフィス街の人口はドッと減る。

街に出てみると、大半の人たちはカウボーイハットを被っているし、カウボーイブーツやバンダナ着用で、まったくカウボーイ/カウガールになり切った人たちも、本当に多い。

メインのイベントは、ダウンタウン近くにある、『サドルドーム』という馬の鞍の形をしたスタジアムで行われているけれど、この10日間は「スタンピードブレックファースト」と称して、街のあちこちでパンケーキとソーセージが無料で配られる。スタンピードのメインイベントに行かなくても、こっちに行く人はとても多い。

今朝、私も、ママ友に連れられてスタンピードブレックファーストに行って来たけれど、ほんまスゴい人。朝9時から始まるそのイベントに、私たちは10時頃に行ったのだけど、まぁ、長蛇の列が4本、5本。この街の人はホントこの期間は働いてないってことを実感。

ステージではカントリーミュージックのライブバンドがパフォーマンスをしており、その前には藁の山がテーブルの様にしてあり、まぁ、ホント、突然、牧場にテレポートしたかのような気分。また、ここで作られているパンケーキのおいしい事。参加人数が多いからパンケーキだって工事の人が使うパワーツールを使ってミックスされる。思うに、それが美味しさの秘訣の様な気もするんだけど。

そしてサドルドームでは、ロデオとか幌馬車のレースとか繰り広げられ、まったくもってウェスタン色一色。そして毎晩8時からはナイトイベントとして結構(ここがみそ)有名なシンガーが来たり、ダンサーがショーを繰り広げ、ショーの終わりには花火がドンドン!と上がる。(日本の花火に慣れてると結構チャチかったりする)

ここで忘れちゃいけないのが、このスタジアムにある露店の数々。まぁ、揚げ物の店が多い事!ドーナッツやアメリカンドッグと言った定番のものから、「え?そんなものまで揚げちゃうの」という様なもの、例えばオレオクッキーの天ぷらとか、がところ狭しと並ぶのだ。

ホント、見た瞬間にコレステロール値が上がりそうなものばかり。でも、みんながっつく、がっつく。ひ弱な胃腸システムを持つ私としては、見ているだけでお腹がいっぱいでございます。

しかし、これだけカウボーイハットを被った人たちを見ると、被ってない自分が何だか取り残された気になって、早速、息子には3ドル50セント程でカウボーイハットをゲット。来年のスタンピードには親子3人でカウボーイ/カウガールに扮するのも良いなぁと、今から来年に心を馳せてるところ。

ただ、このスタンピードが終わると、街は既に夏の終わりの到来を待っている感じ。はぁ、やっと夏が始まったと思ったのに、もう終わりを告げるのね~。このエントリーを書いている今は、スタンピードのフィナーレに向けて、街は絶好調にラテン気分だけれど、読者の皆さんが読まれる頃には、街は既に静か~になっている事でしょう。

私らも短い夏を楽しも~、と思っていたところ、急遽南アフリカに飛ばねばならなくなり、この記事が皆さんのお手元に届く頃にはワールドカップが終わった後の冬のヨハネスブルグにおります。あ~、折角プール買ったのに、使わずに箱にしまわれるんだろうな~。

ではでは、行って来ま~す!